本日は月に一度の金山孝之さんとの稽古の日。稽古は夕方からで、日中は別件で今後に繋がっていくかもしれないお話を頂いた。まだどうなるかわからないが、それに対しても持てる力を存分に発揮できればなと思う。金山さんとも今後、新たな展開が始まるかも知れない。それも凄く楽しみ。こういったお話があると本当に身が引き締まる思いです。
本日の稽古は…ちょっと記憶が飛びかけている。というのも少し話は遡るが、5月位から体調が優れない。たまーに起こる、私自身の闇の部分が顔を出す。何をしてもシックリこない。負のスパイラルといった感じかな。ドツボにはまる、んーなんともシックリくる言葉もない(笑)今日の稽古のお話で気付いたが、感じたままに動けなくなっていたんだと思う。自転車に乗れるのに、「左足を踏んで、右足を踏んで、ハンドルを切って」って考えてやったらきっとぎこちなくなって普通に乗ってる時よりも乗りにくいと思う。そんな感じ。今は旅の浄化と今日の稽古で晴れやかな気分。
前置きはこれ位で今日の稽古。うーん、やっぱり飛び飛び(笑)今日はかなり集中というか、夢中になって金山さんに稽古をつけてもらった。剣や杖の組み立ち稽古。私の中では今日はお話しして丁寧に、というよりも思いっきりぶつかり稽古がしたかった。それを知ってか知らずか金山さんはこの稽古をやりましょうと言って下さった。足の運びに関しては頭が介入して納得が行かなかったが、組み立ちは無心になってやれた。本当に集中できて、生命が喜んでいるのが全身で感じられた。剣と剣。圧力。拮抗。正中線を取る。体で押す。杖と杖。打ち、弾く杖。その瞬間に突いている。無心になればなるほど、身体の躍動感が違ってくることを感じる。これは、1つ間違えれば怪我をしかねない稽古なので、金山さんにしかやって頂けないものであり、その点でも本当に感謝しかありません。
ここまで書いていて気が付いたが、稽古をして、裡なる感覚に気付いていく自分と、外に向かっての表現者としての自分と2人の自分がいる事に気付いた。稽古をしていても無心になっていても、何処かにワァーっと表現したい自分がいるのだと思う。ここの部分が、この体調が悪かった期間は押し殺されていたように思う。今日、稽古を通じて存分に表現できた事で(と言っても表面的には何も変わってはいないが)少し脱皮できた気がする。お話の中で、金山さんも、その時期は何かが始まるんではないですかと仰って下さり、自分でもそうなのかなと素直に感じた。理解して下さる聞き手の方がいて有り難いです。
体術の稽古も少し。今回はいつもの正面の対応や浪之下に加えて、もしもシリーズを検証した。ドリフではないですよ(笑)護身術という観点から、もしも後ろから羽交い締めにされたらどういう対応を取るか。私が思うのは、相手が全力で羽交い締めをしてきたら、そこから下にスルスルと抜けるのは、極めて難しいのではないかという事。そのスルスルと抜けるように工夫して研究稽古するのは、かなり学びになると思う。しかし、現時点では色々やって抜けて来ても、首の所でチョークスリーパーの様な状態になってしまうという危惧だ。これでは落ちてしまう。私がやってみたのは、虎ひしぎで沈みをかけた後に腰の辺りで相手を浮かして、そのまま電柱が何かて振り当てるか、そのまま背負い投げの様に前転してしまうかというものだ。
もう1つは相手にナイフを突きつけられたらというものだった。これは甲野先生がよく、ナイフを持っている相手には手の甲側を出す事。そうしないと手首を斬られてしまうというニュアンスの事を言っていたのを思い出す。手の甲側で相手を誘い(むしろ斬られる位で行かないと厳しいのではないか)もう片方で相手の手首を押さえ、合気道的に肘を取る。この時に肘を決めるだけでなく、そのまま相手の顔、鼻に向って肘を入れる。ナイフを突きつけてくる時点で、日本ではかなりの異常者だと思うので、それくらいの事をしなければ制するという点では難しいのではないだろうか。
何か凄い話になってしまったが、やはり武術を稽古している身としては、そういう事を念頭に置いていなければならないなと今回の稽古で感じた。
最後は金山さんから新たな稽古法の紹介。
ドMな稽古内容でした(笑)
最後の最後に、金山さんの袈裟斬りが進化していて、美しかった。起こりや力みが更に消えていた。その動きを見て、袈裟斬りが稽古したい!と強く思った。
本日も濃密な稽古、ありがとうございました!
次回もよろしくお願い致します!
さて、明日はときわ台の会。
楽しみである。
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