言葉の理解と身体の理解

本日は月に1度の金山孝之さんとの稽古の日。
高田馬場にあるスポーツセンターが工事の影響でしばらく使えず、戸越体育館で稽古をしていた為に、久しぶりのスポーツセンターでの稽古だった。床が眩いばかりに明るい板で、以前の人の油を吸った年期の入ったものから新しいフレッシュなものに変わっていた。


4月という事もあり、気分も一新して臨んだ今回の稽古。前回の稽古から日が浅いが、その間に色々な方とお話ができ、その中での気付きが多かった。
 

今回はお話ししたい事が多く、何をやったのか途中で記憶が飛んでしまうほどだった。体術、杖術、抜刀術、様々に行った。


はじめは金山さんの歩法に関する気付き。足の開きと腰の落ちる位置の関連性や新たな稽古法、そして姿勢に関する気付きは金山さんの独特のもので、とても学ばせて頂いた。姿勢はヨガからの展開と仰っていただき有難い。肩甲骨や腰のシックリくる位置。それらは実際に動かしてみなければ分からない。しかしその前提となる可動域が極めて小さい方も多い。だからヨガ等はそれらの動きを自分で認識するキッカケになるのだと思う。


今日話した内容は、前腕の気配を消す。集中と執着について。何気ない動きから力みにいってしまう段階。止めると止まるの違い。纏まる事と開放。手裏剣を飛ばす感覚。肚を大袈裟に動かす。これ位だったかな。これらは、先週と今週にかけてお会いした方々のお話をヒントに、自分なりに工夫してみた内容。ここで書くとネタバレなので、気になる方は私を訪ねてみて下さいね(笑)金山さんにも少しは伝わったみたいで良かった。技の検証も、金山さんにはいつもの感覚を伝える、もらうモードから、好きにいなしてもらう稽古モードに変わって頂き、自分の状態を観ていく。そうすると面白いのは、以前はやる前に「あー、これは行きそうにないなぁ。」とやる前から無理そうなのが感覚的に分かり、手もどんどん力んできてしまう。それが今回はかなり無くなり、金山さんがグッと掴んできたり払ってきたりしても、無理だなぁという感じがしなくなってきた。そしてその状態のせいなのか、身体もリラックスしている。今回はこの状態を検証できて良かった。金山さんもこれらの事をお伝えしてから動きが変わられたので、伝えた甲斐があったというものだ。


そして自分で話していて成る程と思ったのは、重心のかけ位置である。重心側から動くとは甲野先生の術理の1つであるが、その重心のかけ位置に関して気付きがあった。これは重心があまりにも前過ぎると、それは寄っかかってしまう事になり、それは重心側から動く事と大きく違うという事。文章にすれば、そんなの当たり前じゃないかと思うが、実際の動きや感覚がそう上手くいかないから難しい。それが面白くもあるけれど。これは様々な動きの基盤となるものの1つなので、これによってまた少し動きが変わった様に思う。


その後は杖術の打ち。抜刀術へと入った。と思う。杖は毎回毎回、本当に学ぶ事が多い。細かい手の内や感覚。これらは実際にお会いして、実演を交えつつ微妙なニュアンスで語って貰わないと分からないと思う。そして抜刀術。今回は色々な型を拝見させてもらい、その後に幾つかを稽古させてもらった。

懐月。
足が千鳥足になる。

納刀。
剣が回ってそれに引かれるように体も付いていく。

逆手前方抜き。
逆手に巻き込むように抜いていく。太刀奪りの動き。動いた後、右足が引くのと刀身に当てている左手がクルリと受けの手になるのがほぼ同時、左足を引くのと、左手で刀身を上げるのがほぼ同時。

趺踞。
右足の踵が左足の脛骨とふくらはぎの中間地点位に置く。左踵は会陰。
腰が高く、引けがちなので、シックリくる場所を探す。


そして最後に杖の打ちの稽古をして終わる。やはり相手がいるのといないのとでは大きく違う。お互いの間、杖と剣の当たり、流れの中の動き。これらは普段出来ないので、貴重な稽古です。最後の最後で集中して杖の稽古ができたのは最高でした。


知恵熱が出てきたので、この辺で。


本日もよい学びとよい稽古をありがとうございました!次回もよろしくお願い致します!



旅する身体

身体と心の探究 本厚木、伊勢原、都心を中心に、武術的な身体の使い方やヨガの講習会、稽古会を開いています。武術的な身体の使い方を身に付ける事で、動きの質を転換し感覚を深めていきます。スポーツから日常にまで活かせる身体術の研究、稽古です。ヨガは動きだけに捉われず、身心の声を聴きます。少人数で行うので集中して自分と向き合えます。 女性の方や運動経験のない方、ヨガは体の硬い男性も安心してご参加できます。