第6回GM happy コラボレーション 「杖術とヨガ」終了
本日は毎月一回稽古させて頂いている金山孝之さんとのコラボレーション講習会であった。
今回来ていただいた方は以前の講習会に参加された方が多かったので、話は少しにして準備運動や修正法、太陽礼拝といった内容を行った。
やはり修正法等のペアで行うものは盛り上がった。
その時にふと感じたのは、人と接する事の重要性であった。
定型文のような言い方になってしまうが、現代という時代は本当に人間関係が希薄になってきており、人と人の接する機会がつい2、30年前と比べても激減していると思う。
それは単に回数という事だけではなく、質を考えてみてもそうだと思う。「個」が尊重され、それが過剰になりプライバシー、個人情報が第一の様な風潮であるように感じる(もちろんそれがあるから安心して暮らせる面もあるので、それが悪いとかどうこう言っている訳ではない)。電車に乗っても人と人の距離感がめちゃくちゃな人もいる。満員電車は負の臭気が漂っている。そのおかげで日本社会は成り立っているので何とも言い難いが、誰だってそんな状態のまま会社へは行きたくないだろう。もっと楽しい気分で行きたいはずである。ちょっと前は、近所のおばちゃんと学校帰りに話をして、親と一緒に採れた野菜をそのおばちゃんの所へお裾分け、なんてことは日常だった。それを経験している者からすると、そのなんてことないやり取りが実はすごく大事な事だったんだなぁと今になって気づかされる。
時代は無常にも過ぎて行くし、それはそれでそういう流れだから昔がよかったなんて懐古主義に浸る気は毛頭ない。人と人の接する距離感は人と接してみないと分からない。「ここでこう言ったらこうだな」、「こうしたら丁度いいかな」、「こうしたら喜んでくれるかな」。そういったものが接する事によって見えてくる気がする。そして少なからず人はそういった接する事を無意識的に求めているのではないかなと思う。
話が横道にそれた感じがあるが、ペアで何かやる事は、そういった背景や情動を伴うものなのかもしれない。私自身、ペアで何かやると「ここでこの人はこう感じているんだ」とか「全然自分と硬いところが違う」と、当たり前なのだが自分と違うという事を改めて気付かせてもらえる。人と接する事で得るものは宝だと思う。
…ようは盛り上がって良かった、という事である。
少し写真も載せておきます。
ヨガは自分の裡を観ていく事はもちろんですが、ペアヨガや修正法を行ったりと実にバラエティに富んだ内容を含んでいます。己自身を見つめる、人を見つめる、自分と相手の関係性を見つめる。様々な事が学べます。これはもちろん武術に於いても同じ事が言えます。だから武術とヨガをやっているのでしょうね、私。
金山さんの杖術は流れの型を指導して頂き、杖の醍醐味と繊細さを感じた講習であった。
一つ一つを丁寧に動く。それらを合わせて行き一つの流れが出来上がる。皆さんの集注や熱心さを見て、杖術の面白さと可能性を感じた瞬間でもあった。私は基本一人稽古なので、杖術の単発の動きしか知らないので、今回教えて頂いた動きはとても学びになった。一つ一つの動きが連続動作になった時の喜び、皆さん動きを覚えるのに苦戦していましたが、それも含めてとても楽しそうに工夫されていた。
講習後の食事会も皆さんとお話でき、本当に楽しいひと時でした。
甲野先生のもとで稽古している人には当たり前なのか、食事会の席でも稽古をしてしまった。スイッチが入るとどこでも稽古が発生してしまいますね(笑)。
毎回本当に良い環境でヨガ指導をさせてもらい、つくづく金山さんとご縁があった事を感謝する次第です。今回もありがとうございました!!
またよろしくお願い致します。
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