久方ぶりの稽古

本日は金山さんとの稽古でした。
一体何ヶ月ぶりか思い出せない程、間が空いてしまった今回の稽古。


会場に来ても不思議と久しぶりな感じがせず、いつも来ているような感覚だった。金山さんとお会いしてもあまり久しぶりな感じがせず、この前はどうも位な感覚で不思議だった。


初めは、お互いの「想い」の様な話をする。これは金山さんのような、ある程度稽古を共にして、共通する感性、感覚を持った人でないと話せないような話。武術、生き方、これから、様々な話題を話していたら、あっという間に30分位過ぎていた。



稽古はいつも濃いので、覚えているものを羅列。

杖は、持たれた場合の対処法をいくつか教わる。杖は一見すればただの棒なので、油断していると相手に掴まれてしまう。その時の対応。いくつか段階を踏んだバージョンも教えて頂くが、改めて杖の使い方を学んだような気がする。普段の講習会で巻き込み、回転体のような事を言っているが、それが持たれた場合でも大いに活きる。これが対人稽古の醍醐味でもある。


剣術は今回特に学ばせて頂いた。下段から巻いて出した剣が重いと言って頂いたのには素直に嬉しかったが、その時の股関節の働きがハッキリと実感できたのは大きな収穫だった。金山さんの動きを見ていると簡単そうにやっているので出来るかなと思うが、やってみると全然できない。笑ってしまう。普段積まれている修練が、合間合間に見えた。剣術は奥が深過ぎて、今まで中々すごい面白い!と思えなかったが、今回はすごく面白かった。やはりほんの少しでも進歩して何か出来るとそれなりに楽しくなってきます。


体術の気付きは仙骨。ここの働きを今までで一番実感できた。これは、久しぶりに金山さんに会うので、手土産ではないけど感覚の1つか2つお伝えできる事はないかなと内観していた時に出てきた感覚。前へ押し出す動きは仙骨を気にする、下に落とす系の動きは胸部を引き下ろす。これをお伝えして、色々な動きを検証しているうちに、最近甲野先生がやられている、平歩の状態から相手が押してきても跳ね返せる動きの感覚が掴めてきた。普通平歩の状態で押されると、踏ん張りどころが無いために後ろへ押されてしまう。これを上手く跳ね返せる工夫。最近少し気になっていた足首や引き上げより仙骨の感覚の方が圧倒的に有効的だった。仙骨の動きを使うと、うまく背骨を通して接点まで動きが伝わるので相手も普通より大きなエネルギーを受けるのかもしれない。これは発見だった。そしてこれまた最近気がついた、「全身が何気なく動く」「はらいの感覚」を試してみたところ、金山さんにはそれなりに驚いてもらい、この方向性でいいんだなと教えて頂いた。この感覚は久々に面白い!と思った感覚。色んなところで試してみよう。


2時間の稽古はあっという間に終わってしまい、食事をご一緒させて頂き帰宅。寝ていた身体が起きた気がします。


久しぶりでしたが、濃密な稽古に身体も活き活きとしています。金山さん本日もありがとうございました!また、ご都合つきましたらよろしくお願い致します!