柔術を通じて

昨日は、ブラジリアン柔術をやられているY氏との個人稽古がありました。
以前は私の稽古場で稽古していたのですが、あまりドタバタできない事情なのでお伺いして稽古しました。




Y氏のご要望に応えつつも、力みを抜く事や身体の各部が癒着せずに連携して動いていく事、接触部の工夫や自分と相手の関係性についてもお話し致しました。



Y氏は柔軟な発想の方で、古武術の身体操法をブラジリアン柔術に取り入れようとこれまでも何度か稽古に来てくださっています。そして、お伝えしたものを解釈して工夫し、実践で試して、有効なものを自身が代表を務めるブラジリアン柔術の道場生へお伝えして、実際に生徒さんの動きも変わってきたとご報告を受けています。とても有り難い事です。



私はブラジリアン柔術においては門外漢ですが、その分新たな視点で着目できますので、Y氏もその発想は無かったとよく仰っています。ブラジリアン柔術は特に接触が多いので、その点に関しては古武術的な身体の使い方に加え、リラクゼーションの施術での相手との触れ方等が大いに活かせました。その辺りは私にとって大きな気付きでもあり、毎回学ばせて頂くことも多いです。Y氏には「先生は柔術やった方がいいですよ!」と冗談交じりですが仰って下さいました。




そして、こういった門外漢でもそれなりにお伝えできるものがあるのは、甲野善紀先生から学ばせて頂いた、数え切れないほどの身体と心に対する工夫や智恵という恩恵があるからです。枠に囚われない発想や身体の使い方、心の在り方、その生き方を観て人生が変わりました。本当に先生には感謝しかありません。



その御縁がなければ、ブラジリアン柔術というものにも触れる事はなかったであろうし、そう思うと本当に不思議な感じがします。



今、お伝えさせて頂いている事がどこまで応用されていくかは分かりませんが、より有効な動きをお伝え出来るように精進し、出来る事は精一杯やらせて頂きます。


写真を何枚か。