2024.07.05 14:31揺らぎからの展開大きく気付く事があったのでここに記しておく。事の始めは6/26のときわ台稽古会。なんとなく「揺らぎ」をテーマに稽古してみようと思って始めてみる。揺らぎを作ると身体の居着きがなくなり、柔軟な対応ができるような事から稽古が進んでいったと思う。ある瞬間の時に、これは持たれている手は一切動かさないようにして揺らぎを伝えたら結構いけるんじゃないかと思い試してみると、想像以上に相手が振り回されてこちらが驚いた。いつものように良い動きが生まれるとやっている実感がない。色々と試した結果、この時は腕と体感部がうまく分離しているおかげで繋がりが生まれた事がよく分かった。普通は繋がりだと思っていても、いざ動いてみるとお互いの足を引っ張り合うただの癒着だったりする。何年か前に...
2023.12.28 09:242023年仕事納め本日の円覚寺での稽古で仕事納めとなりました。1年の締め括りをこのような場でできた事はとても有り難いです。今年最後の老師との稽古は、12/6に気付いたオブラート1枚を挟む感覚(仮称)をお伝えした所、それを是非!と言うところから始まりました。この感覚は、10月頃から言っていた「待つ」事の重要性を認識していなければ無かったかも知れません。老師に技を受けて頂き、色々と納得して頂いた…と思います。なにやら禅でも、法界定印を結ぶ時に親指と親指の間に紙を1枚挟むようにとの口伝があるそうですし、芸事の大家の方も正座の時に半紙を挟むようにと仰っていたそうで、比べるのは恐れ多いですが変な方向には行っていないなと少し安心しました。また、前回お話しして体験してもらった腰椎5番...
2023.11.13 04:412023丹沢合宿無事開催しました2023/11/10-11/112023年、旅する身体合宿in丹沢は無事終了しました。2020年から始めたこの合宿も今年で4回目。今年も多くの方にご参加頂きました。つい2、3日前まで暖かかったのが嘘のように土曜日は寒くなり天気も怪しかったですが、そのお陰で薪ストーブが入り紅葉の色付きも濃く写るという災い転じて福となす結果でした。今回も体術や杖、剣、身体技法やヨガなどをして身体の探究し育てていく。結果として今回の大きなテーマは『待つ』でした。あらゆる場面で『待つ』事の重要さを体験、認識し、実際の動きにも転用していく流れとなりました。他にも定・不定の原理左右の役割内観の身体など、今までの稽古から一つ突っ込んだ内容も行っていきました。さ...
2023.09.08 15:28久しぶりの甲野先生の講座アシスタント報告が遅れましたが、一昨日9/7は新宿朝日カルチャーセンターで行われた甲野善紀先生の講座でアシスタントに入らせて頂きました。アシスタントに入るのはおそらく数年ぶり。新宿朝日カルチャーセンターは以前一度だけアシスタントに入った事があったが、都会の迷路を彷徨った経験があったので今回は早めに行って事なきを得た。あの辺はいつ行っても慣れない。会場について、カルチャーセンターの方に案内して頂き甲野先生の控室へ。約半年ぶりに甲野先生とお会いして、講座が始まる時間までお話と研究稽古を行う。どこでも稽古が始まるのが甲野先生なのです。最近の気付きを説明して頂いて先生に触れると、先生の腕がフッ、フッと消えていくのを感じる。今まではまだ捉えどころがあ...
2023.08.31 08:34円覚寺での稽古本日は鎌倉の名刹円覚寺へ。横田南嶺管長に個人指導をさせて頂きました。実は今回が2度目ですが、まさかこのような場でのご縁を頂くとは全く思っていなかったので、本当に人生は面白いなと実感しています。思えばここ数年は鎌倉で講習会や山歩きの会、葉山で稽古といった、海側のエリアにご縁がありました。このような流れからご縁が繋がったことは言うまでもありません。ご縁のあった方々には本当に感謝です。もともと鎌倉は行く場所としてはとても好きで、円覚寺にも坐禅会に参加したり場の空間を味わう為に行っていました。そのような場でしたので、とても感慨深いものがあります。北鎌倉駅をおり線路沿いを歩いて円覚寺へ。境内に入っていくと、管長が入口前でお待ち下さりご挨拶を...
2023.08.04 01:24久しぶりの超濃密な日昨日はひょんなご縁から、日本でもかなり有名なお寺の管長に個人稽古をさせて頂いた。 とても恐縮した気持ちでお伺いすると、管長はわざわざ門の前で待っていて下さったのだ。更に恐縮する私。お寺の境内に入りお話をさせて頂きながら歩いていると、蝉の鳴き声と共にどこか懐かしい感じになった。夏は急に懐かしさが込み上げてくる季節だ。部屋まで案内してもらい、個人稽古やお話であっという間に数時間が経ってしまった。管長は頭の柔らかい方で様々な方に学ばれ、坐る事に活かしているとの事。全ては坐る為とも仰っていて、その探究心と生き方には身が引き締まる思いだった。所作や雰囲気、歩き方や佇まいなど、どれを見ても学びになった。その間は夢のような、現実のような、荘子に出てくる胡蝶の夢のよう...
2023.07.30 09:03真夏の葉山稽古会葉山稽古会でした。本日は大勢の方にご参加頂きました。暑い中わざわざありがとうございました!今日はカイナから肘、感覚を通す、柔らかく触れる、全体を捉える、内観的な身体、足腰を練る動き、横から飛ばす、などなど盛り沢山な内容となりました。質問もいくつか頂き、身体から出るままに答えていくと自分でも成る程という答えが出てきて、もう1人の自分の話を聞いている感覚でした。物事の捉え囚われなどを身体を通して身心共に実感していく、納得していく。身体の探究とはそんな感じの事なのかなと、今これを書いていて思います。初めての方も多く、色々と不思議がったり愉しんで頂けたようで何よりです。中学生との動きのやりとりも面白かった! 色々と話しているうちにある方から「お話を聞いていると...
2023.07.09 08:50研究稽古会先週の金曜日からは研究稽古会を始めました。先月から始める予定でしたが、大雨のため会場が閉館となり今回から始動。ここでは普段の稽古会の『伝える』というよりも、『出任せ(身体から出た言葉をそのまま話す)』で話しています。しっかりとした加工品というよりも、新鮮なものをそのまま出すといった感じでしょうか。私自身久しぶりにこのような会を開催して、やはり得るものが多かったです。出任せで気付いたことが2つ程ありました。1つは肚から下のアソビを取る。もう1つは肘からの突き。まだまだ『〜せねば』の呪縛がありますね〜。こちらの研究稽古会は、基本的に旅する身体の稽古会に3回以上参加された方のみの対象となります。ご一緒に研究されたい方や、研究稽古会とはなんぞやという方は是非ご...
2023.05.12 00:26「触れる」講習会昨日の「触れる」講習会。3時間の講習会でしたが、振り返ればあっという間でした。触れっぱなしの3時間。この講習では、理論的な部分よりも感覚的な部分を大切にして触れ方により起こる自身や相手の反応を丁寧に観てゆきました。また、言葉から派生する身体の感覚を探り、言葉としては微妙な違いだけれど、それを感覚を通すとハッキリ違うという所も体験、実践しました。とにかく触れて感じてみて、また触れる。触れる事に感覚の違いが明確になってきて、「あー、この感じとこの感じは全然違うね。」と言っていたのが印象的でした。受け手も積極的に感覚を味わい、違いを伝える。インプットとアウトプットの循環も大切にしています。ご参加の皆様、ありがとうございました!次回はまだ未定ですが6月のどこか...
2023.03.25 14:06小坪で古武術散歩小坪で古武術散歩。雨予報でしたが、散歩中は雨が降らず無事リベンジ開催となりました。実は小坪という街は聞いた事も無かったのですが、今回そのディープさと、街の顔の多さと、小径の奥深さに感動しました。他文化に触れてトリップしてきた気分になり、頭がクラクラ。もちろん良い意味ですが、こんな経験は久しぶりでした。ブラタモリをやっている感覚笑。この街のディープさに取り込まれないようにワークも行いました。歩く事で見えてくる身体。■マイペースで歩いてみる。マイペースとは普段皮肉めいた言葉でよく使われていますが、マイペースで歩くとは意外に出来ていない方が多いのではないでしょうか。早く急ぐ事はもちろん違いますが、ゆっくり歩く事とも似て非なるものです。中身は割愛しますが、マイ...
2023.03.09 11:34調和、釣り合い、拮抗、ピタッと合う昨日の海老名身体操法。火事場の事や接点、伝達などについて稽古しました。どんなに大きなエネルギーでもそれが伝わらなければ意味がない。これは、今までの稽古の中で見えてきた一つの確信のようなものです。調和、拮抗、陰陽、釣り合い、ピタッと合う。例えは色々ありますが、稽古していく中で一番初めにピンと来た言葉はピタッと合うでした。ピタッと合えば後は動くだけ。そこから「そこまでの自分とそれからの自分」の気づきの流れになっていきます。この感覚は調和や釣り合いから展開してテンセグリティ的な感覚や、過冷却の水に刺激が加わると一瞬にして氷になると言った感覚が身体の中で起きています。まずは相手と繋がっている、拮抗している、調和している、釣り合っている感覚を掴む。その為の稽古を...
2023.02.10 01:31落下と重さ子供を抱っこしていると、だんだん下へずり落ちていって抱っこしなおすなんて事はよくある事だ。そんな『子供を抱っこしなおす』事が気付きのキッカケになるなんて、これだから身体は面白い。この感覚は、身体の中のタイムラグ問題を一気に解決してくれる糸口になると思う。先日の身体操法は、落下する重さを使うという内容で稽古を進めていった。膝の抜きや音無しの着地などを通して、稽古に来られている方が分かりやすいように進めていったのだが、いざ対人となるとどうも「間」がずれてしまう。何かを持ち上げる動作をする時に、ヨイショとやってしまうと足で踏ん張ってしまい部分的な力みが目立つ使い方になってしまう。足裏を柔らかくして自分の重さが落下していくように上手く抜いていくと、それと同時に...