高野山瞑想合宿2日目。
朝は6時からおつとめがあります。おつとめとは、読経や声明、説法を行う事です。5時頃、目がさめるとヒグラシが沢山鳴いていました。いつもは夕暮れ時に聞いて哀愁を感じますが、朝早くに聞くのは初めてでした。場の力も借りて別世界にいるような不思議な気分に包まれました。しばし聴き入っていました。
その後支度をして、先生と皆さんで太陽礼拝を行いました。おそらく、こんなに朝早くから太陽礼拝はやった事がありません。太陽礼拝は先生の考えをもとにしたもので、こちらも学ばせて頂きました。注意するポイントだったり、重心の位置、肉体だけに捉われない動きだったり。終わった後は程よく汗をかいてスッキリ感がありました。朝早く、このような場所で太陽礼拝を行うのも貴重な体験でした。
6時になり本堂へ。
独特の空間、雰囲気の中で始まり、護摩の修法も行なっていました。読経が始まり、また場の雰囲気がガラッと変わり、吸い込まれるような、解放されるような、そんな相反する感覚が同時に来たような感じがありました。しばらくして、私達も順に前へ出て、仏様への合掌を行いました。気持ちがニュートラルになり、平静という言葉が合いますね。おつとめは1時間半ほど行い、その後、僧侶の方からの説法があり解散。
食事の前に、大僧正の方の貴重なお話が聞けたのは僥倖でした。一緒の空間に居るだけで包まれているような感覚も初めてでした。
食事の後の休憩後に集合し、樹木呼吸法についての説明を受けました。養成コースの時にも樹木呼吸法はやりましたが、また改めてお話を聞く事で発見があり、気づきがありました。そして、外へ出て実際に木々に囲まれた空間の中で行ないました。やっていくにつれて自分がドンドン大きくなっていって俯瞰しているようか感じがありました。もののけ姫のダイダラボッチのような(笑)そして木に手を近づけて瞑想。暖かい。少し疲れているのか、左だけ少し冷えてる。瞑想していくと徐々に木と一体になる感覚があって、これまたスーッと見下ろしているような感覚。あっという間に時間が過ぎて、もう少し瞑想していたかったな。
ここで合宿は終わりで解散。先生は弘法大師が入定されている奥の院へ行くので、ご一緒させて頂く。バスで終点まで向かい、いよいよ奥の院へつづく参道へ。歩いていると様々な方の供養塔やお墓があり、徐々に木々も深くなっていきます。段々と場の雰囲気が変わってくるのがハッキリと感じられました。途中、ピタッっと時間が静止するような不思議な感覚がありました。
そして橋を渡り、入定されているとされる場所へ。
お堂があり、その裏にあるので、お堂をぐるりとまわるように裏へ行きます。お線香とろうそくのお供えをして、参加された方々で般若心経を唱えました。その後、少し瞑想。ここでの瞑想は印象深かったです。瞑想している間、ずっと地面が揺れている感じがありました。そして何か、遠く、遠くという感覚がありました。よく分かりませんが(笑)この2日間、瞑想をしてきて感覚が研ぎ澄まされていたのかもしれません。
瞑想三昧というと変な言葉になってしまいますが、それ位に瞑想した濃い〜2日間でした。高野山にはまた行きたいな。
最後に、龍村先生、無量光院の皆様、合宿でご一緒させていただいた皆様、旅でご縁のあった方々、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
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