先日、実家まで歩いて帰った。距離にして13km位。はじめは走っていたが、急に走ったせいか鳩尾、肺辺りが苦しく、足、特に股関節と左膝に強い痛みが出てしまった為、歩く羽目に。
序盤はいい感じのスタートだったが、高低差のある道でしかもアスファルト。そう長くは持たなかった。半分くらい来た所で痛みが強くなり、ああいう本当にどうしようもない時は人間笑ってしまうものなのですね。1人で歩きながら少し笑っていた。はたから見たら不気味以外のなにものでもない(笑)
そこからは完全に歩きになる。歩きは歩きで痛みを庇いながらだったが、周りに目がいくようになる。
あぁ、電柱の送電線の部分はこうなってるのか。田んぼに水が流れて、もう田植えの時期なんだな。こっちは植えてあるけど、あっちはまだだな。カエルが目の前を横切った、まじまじと見たのは何年振りか。ここからここに繋がっている。故郷の町にもこんな道があったか。水が綺麗だ、景観が綺麗だ。身近にあって気がつかなかった里。昔ながらの家がある、蔵がある、花がある。一本道を変えるだけでこんなに違うのか。あ、キジがいる。キジなんて見た事あっただろうか。空が広い。鳥が飛んでくる。田畑に囲まれた真っ直ぐな道を一直線にこちらへ。近付くにつれ上昇し、頭上を越えて飛んで行く。何か感慨深いな。森の中に鳥居がある。こんなところになぜ。ここは遠い昔に通った事のある道、懐かしいな。戻って来た町の景色。子供の時にこの道通ったっけ。ここで課外授業やった気がするな。もうすぐ家だ。近所の風景も変わったな。普段ここは通らないからな。あ、着いた。
こういった日常の風景の気付きは、歩かなければ分からなかった。ここで自分が何故、山登りや、歩く事が苦にならないのかわかった気がする。それは走ったり急ぐと、周りの景色を見る余裕がない事が1つかもしれない。歩いていると自然と周りの景色をが目に入ってきて想いが湧いてくる。それが楽しいし、歩くぶんにはいっこうに疲れない。
そんな事を気付かせてもらった1日だった。
さて、明後日、3日の土曜日は「古武術で遊ぶ会」があります。普段気にしていない部分を少し気にしてみるだけで動きが変わったりする事を実感して頂ける会になると思います。お子様連れの参加も歓迎ですので、新たな身体の可能性を感じてみたい方にも来て頂きたいです。詳細はこちらで。遊びながら学べる青空教室ですので、お気軽にご参加ください!
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