山の教え
あれから1年。
念願の甲斐駒ヶ岳、登頂してきました。
今回は日中にテント場へ前乗りし、1泊して翌日の朝方に出発という予定。
様々な困難が待ち受けていました。
始めは、お昼前に車で出発して午後に甲斐駒ヶ岳の入り口の入り口にあたる芦安駐車場を目指す。この芦安駐車場からバスやタクシーを乗り継いで中継地点へ。そこからまたバスに乗りやっとテント場へ行ける。
が、高速に乗って間もなく事故渋滞発生。
余裕をもって行ったとはいえかなりの渋滞なので、半ば諦める。なんとか抜けてバスの時間に間に合わないのでタクシーを手配して事なきをえる。かなりギリギリでスリリングだった。
次にテント場へ着いて、テントを張ってパーティタイム。その後就寝。が、翌朝起きると一緒に登る方の体調が悪く、急遽かみさんと登る事に。一緒に登る方も途中まで行ってやはり無理そうとの事だったので、下山して待っていてもらう事に。
そして、ちょっと様子見したりした関係で出発が少し遅れて、帰りのバスの時間を気にしながら登山する事に。登山していていつも思うのはやはり時間に追われてしまう事。余裕がないお前のせいだと言われれば仕方ないですが、それにしてもちょっとカツカツだった。
でも、何とか登頂できて下山まで無事でした。帰りのバスも何とか間に合う。
下山後に聞いた話ですが、どうやら駒津峰から甲斐駒ヶ岳へのルートを難しいルートで行ってたみたいです(^_^;)直登ルートという軽いロッククライミングみたいでした。大変なわけだ。
でもそのおかげで色々と引き出された事が多かった。身体全部を手先から足先まで使わないと死にますからね。緊張感ある貴重な体験でした。ただ、雲が多くて下が見えなかったのが幸いしたのかも。下が見えてしまっていたらかなり怖かったと思う。元々高所恐怖症なので、よくそんな所登るな、と自分でも思います。でも山って、生きてるなって感じるんですよね。登ってるとあぁ生きてるなと。登山を始めてから4年位のべーぺーだけどそう感じる。自然を密に感じるのは勿論だけど、心身共にフル稼働させられる状態に持っていかれるのもそうかなと。楽しんで登ってますが。
自分の新たな一面を引き出し、観れる。今回テントで寝た時も、夜途中で起きた時に急に息苦しくなって、テントを出たい!と思いました。恐らく閉所恐怖症が垣間見えたのだと思いますが。狭い所はあまり好きではないので。その時にこれは稽古にもってこいともう1人の自分もいて(笑)深く呼吸をしながら、状態を観ていきました。すると段々と落ち着いて大きなパニックには至りませんでした。普段はそんな事皆無なのに、何故かこの場でそんな事が起きた。山ってのはそんな所だと思います。
いつ何が起きるか本当に分からない。先月には登山道に熊が出たっていうし、周りの山では台風の時に死者が出たという。別に未開拓の山を登ってるわけではなくて、ルートが確保された比較的安全な山を登ってるわけですが、それでもそういった事はあるわけです。そういうのを心のどこかで覚悟して登っていますけどね。今回も熊が出てきた時のシミュレーションなんかをしてましたけど(笑)まぁ、そんなこんなで色々あるので山は楽しいのです。ハイキングがてらでもいいし、修行でもいいし、そういう設定は自分ですれば良い。武術でもヨガでもそうです。1つの動きにしても、簡単にもできるし難しくもできる。その設定は無限にある。これは甲野善紀先生から学んだ事です。
話が少しややこしくなりましたが、去年は駒津峰まででやむなく下山したので、今年は無事にリベンジできて良かったです。
しかし、殆ど曇りだったので周りの景色は一切楽しめず。仙人が出てきそうな、そんな雰囲気を楽しみました。
一緒に行った方々、本当にありがとうございました!
無事下山までできた事を山に感謝し、次の山を登りたいです。
写真をいくつか。
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