夏の日の少年

本日は月に1度の金山孝之さんとの稽古の日。


今回は少し早めに会場に着いたので、柔らかい稽古を少し。最近は万力のような強さとフワッと浮くような強さ、自分がどの方向性に向かっているのかがよく分からなくなってきた(どちらにせよそういう方向性もあるのだろうが)。なのでどちらも稽古(笑)。壁に手をついたり、舞のように動いてみたり。身体の浮ついている部分や力んでいる部分を探っていく。


間もなく金山さんがいらっしゃり、稽古へ。
…とその前に、前回のハピコラの話やヨガの話をして下さり、私も嬉しかった。ヨガをやっていって変化に気付いて何か変わってきています、と言って頂いて、少しでもお伝えしたい事が伝わっていて良かった。感覚も言うまでもなく良い方なので、気付きも多いと思う。


そして稽古へ。
まずは杖から。杖の手の内についてお聞きしたかったので、そこからご指導して頂く。手の内は本当に繊細な所なので、少しでも当たっている場所が違うと感覚も大きく違ってくる。今回教えて頂いた手の内は、私にとっては大きかった。


打ちから得物に引っ張られる感覚の気付きの説明のために、金山さんに剣による実演をして頂く。以前は後ろ足の寄せで剣を出していたが、現在は剣に引っ張られる感覚で動いている。私も最近は巨人の手の感覚があったので、それと共通するものがあるのではないかなと思いながら説明を聞いていた。実際にやってみると面白い。そしてその引っ張られる感覚にリアリティを出すとより瞬間的に打ちと歩が進められる。これは内観的な感覚かは分からないが、いきなりすごい勢いで剣に引っ張られて、「うわっ、危ない!」という感覚で進めざるを得ない状況にしていく。


その後は胴斬りの稽古。これは居着かずに動く稽古になるし、相手が動き始めてからこちらが動く為に、待つ稽古にもなる。これも足を弓を引き絞った状態のようにある種のタメを作り(居着くようなタメではなく、放った瞬間にパッと動けるようなタメ)、相手が動き始めたらその手を離すように半自動的に動くと反応も良いし、動きも少しスムーズになるような気がする。これも足の捌きの稽古になるので毎回やりたい稽古だ。


胴斬りの稽古をした後で、剣による十一連続動作之型を見せて頂く。柔らかいなぁ、居着いてないなぁというのが素直な感想。見ていて心地よくなる動きでした。さてやってみましょう、という事でやってみる。見るのと動くのでは訳が違う。手や足の連動や、左右の手の協調性。グダグダになってしまった感が満載だったが、稽古していって少しはマシになった。今日は六位までの動作を覚えるので一杯一杯でした。思ったのは、やるぞ!ってなると力んでしまう事。将棋の羽生棋士が言っていたと思うが、素人のように考え、玄人のように実行する。これをいつも考えさせられる。素人はその世界の事に詳しくないので、全く新たな視点で見れる。玄人のようにやる事で、ぎこちなさや固い感じが取れる。まさにそうですね!動きを覚えて、金山さんになりきると決めた最後の動きが、1番滑らかな感じがした。これも身体と心の関係。面白い。


休憩の後にお話しをさせて頂く。やはり話の通る方は色々と引き出される事が多い!いつも言っているが、話しているだけで稽古になります。近況や、武術やヨガ、考え方、話し方、多岐にわたってお話しさせていただきました。そしてあっという間に時間に。濃い〜お話しでした。中々こういった話ができる方は少ないので本当に有難いです。色々とご多忙の様ですが、何か力になれる事があれば全力で力添えをしたいです。その時は遠慮なく言って頂ければと思います。


本日もありがとうございました!
またハピコラと稽古、よろしくお願い致します!