2023.06.26 02:59第2回「触れる」講習会【触れる】触れるとは奥深いものです。触れ方一つで相手の反応も変わります。どのような心持ちで触れるかも大事ですが、どのような感覚で触れる事を捉えているかも大事です。粗があると相手も過剰に反応してしまい衝突する触れ方になります。この触れ方だと、お互いが緊張を強くしてしまう傾向があります。相手に力が入るので、こちらもさらに力でという負の循環です。粗を削り、相手と馴染む感覚で触れていくと衝突は起こりにくくなります。その結果、相手と同調し自分が動いた所が相手に作用します。例えば肚から動けば相手の肚も動きます。この粗を削った動きは、普段の日常生活における動作がそのまま技になっていくという側面を持っています。例えばお辞儀。お辞儀は肚で...
2023.06.24 13:54接触技法本日は接触技法の稽古会。接触というのは甲野先生のところで稽古しているうちに湧いてきた一つのテーマでもあります。どんなに力が強くても、それが通らなければ意味がない。逆を言えば、少しの力でもそれが十全に伝わればかなりのものになります。いくら電気が通っていてもコンセントを刺さなければ伝わりません。うまく技をかけられる人は私からみると瞬時に繋がっている人でした。しかし、当時は見様見真似でやってたので、技術的なものがなんとなくできていても、接点が曖昧だったので相手に伝わっていなかったのです。そしてどうしたら良いのかなと自分なりに何年か考えていった時に、まず相手との繋がりが必要だと感じたのです。重さを乗せる、ぶつからない動き、調和するなど言ってみればそれまでですが...
2023.06.23 05:58前提の身体今日はセミプライベートのお稽古。月に一度で、前回から大きく変わりましたとご報告を頂く。施術でも「なんかいつもと違うね」と言われたそうです。また、肩周りがスッキリして、無駄な力みが少し抜けてきたとも仰って下さいました。鍛える以前の前提の身体を育てていく。どこに感覚を向けて動くか、そもそもいつもの自分はどう動いているのか、という当たり前にちょっと目を向けてみるところから始めました。初めてご参加された方も大いに面白がってもらい、自身の感覚もお伝えして下さいました。終わった後も、「先生は感覚の部分をお伝えして下さるからお願いしています。」と、有難い言葉を頂きました。知識が満たされる今では、身体感覚との齟齬が生じやすいです。以前は身体言語がよく言われていました。...
2019.02.18 08:00続・稽古で大切にしている事続き『身体感覚の表現を躊躇わない』稽古会や講習会では、たま〜に「できるかな」「教えられた通りできるかな」「他の人はどうかな」「私はどうせ〇〇だから」とやる前から、無意識的に出来ない要素を探している方もいる。やってもいないのに何故無理とか言ってしまう!?周りと比べてもあなたはあなたの人生だよ!教えられた通り一発で出来たら、私は要らないよ笑!と思ってしまう。ただ、私自身その部類に入るので、よーーく分かる。もともと、自分の可能性を悉く脳内でシャットアウトしていたので、未だにその片鱗が顔を出してくる。ただ、昔と違って今は顔を出してきた事に気付いて対処ができる。あ〜また顔を出してきてよく来るね〜笑、といった具合。これはもう性なので、消そうと意固地にならずに上手く...
2019.02.17 13:29稽古で大切にしている事稽古会や講習会をしていると、いつも参加されている方が、「気付いた事」や「普段の稽古が日常にどう活きているか」を話してくれる。例えば「歩く時に左右にブレて疲れやすかったが、重心が安定して疲れにくくなった」「自分のやっているスポーツに応用してみたら、動きの質が変わってパフォーマンスが上がった」「動きの感覚を伝えてもらったけど、自分はこちらの感覚の方がしっくりきた」など。こういった報告をして頂き、お伝えしたい事が伝わっていて良かったなといつも思う。ご本人が気付いた時の瞬間や表情は、他に代えがたいものがある。私が稽古をしていく上で大事にしている事。それは「稽古を日常に活かす」「身体感覚の表現を躊躇わない」である。稽古を日常に活かすとはどういう事か。習い事をして...