ほんの少しだけ一年を振り返る

気づけばもう師走。あっという間に新年を迎えるだろう。今年はまだ暖かさがあり、冬の感じは薄いが独特の寂しさはある。




今年は、右も左も分からないまま場所を借りてやってきたが、改めて雲山は縁の場だと思う。今年一年まだ終わってはいないが、色々な方とのご縁があり本当に感謝しかありません。人の想いが縁を繋ぎ、場を作っていくのだなぁと改めて実感する日々です。



身体の気付きに関しても、肘を抑圧しないで伸び伸びさせる事から接点を点ではなく面で捉える、紙風船のまとまり、腰を浮かせる、負ける稽古など色々と出てきた。



そして、抑圧された中での自由が最近のテーマ。苦しい状態の中でいかに自由を感じられるか。身体で体現出来てきたら、気持ちの面でも段々とそうなってくる様に思う。また違う世界が見えてきそうで楽しみ。ここでも、無理して頑張って自由を!という事も出来るかもしれないが、それとはまた違う側面からアプローチしてみたい(登山道が違うように)。



とにかく、身体が持っている面白さ、不思議さをご縁のある方々にこれからもお伝えできたらと思います。武術の身体操法には身体操法の面白さがありますし、ヨガにはヨガの面白さがあります。共通しているところもありますし、全然違うところもあります。ただ私の場合、武術もヨガも日常のレベルにまで落とし込んでやっていってもらいたいという想いがあります。その場でやって後はいつもの日常、ではちょっともったいないような気がします。武術やヨガのエッセンスを日常に加えて活かしてもらうと、色々な気付きや工夫が自ずと生まれてきてより日常が楽しくなると思います。どこへ行ってもあるこの身体。その身体に興味と楽しさを感じられれば、日常の見方、感じ方も変わってくると思います。この間来られた方には「とても面白く、初めてとは思えないほどリラックスできました」と感想を頂きました。有り難いです。



稽古や研究を通じて、身体の持っている面白さ、不思議さ、楽しさ、そして動きの質を高めていく事を今後もお伝えしていけたらと思います。