身体の緩みと力み
身体は締まるところは締まっていて、リラックスしている所はリラックスしていた方が良い。緊張している時は強張るし、安心している時は緩む。興奮している時や吸う息が強い時は交感神経が優位になるし、心を落ち着けて吐く息がゆるりと長い時は副交感神経が優位になる。
ここの所、身体を動かしていて感じるのは緩み過ぎているという事。身体が上手く稽古モードになると全身に適度な張りや緊張感が出て、動いていても気持ちが良い。しかし日常生活はありがたい事に平和な為(笑)、緩みっぱなしである(笑)。その状態で動くと、身体の緩んでいる部分が力みやすくなる。緩むというより緩み過ぎてるのか。そのせいで無駄に力み、首や肩がバリバリになったり、緊張しやすくなる。そこから展開して、周りに対して過敏になったり、イライラしやすくなる。心身一如ですね。
力みは時に緩みになり、緩みは時に力みになる。
現代人は仕事やストレスで力みっぱなしなので、緩んで解放するとバランスが取れる。ヨガが健康の面に関して効果的なのはその為だと思う。武術稽古もそう。身体全体をくまなく使い、身体の使い方や動きを絶えず検証していく。今まで意識した事のない所を動かしたり、やった事のない身体の使い方は脳トレにもなるし、心地よい疲れを感じさせてくれる。
一般的な方は力みすぎで、私は緩み過ぎというところだろうか。そこはバランスなのかな。昔の人は、陰陽で片方が過剰になりすぎないように!って言ってるのに。武術やヨガもそうだけど、先人の知恵ってものは限りなく深い。そこから傑出した人は新たな身体のアプローチを創作される。色々自分で工夫してみてあっ!と思う感覚や動きを発見した時に、その類いの本を読むと同じような事(質のレベルは違いすぎますが)が、書いてある書いてある。やっと気付いた?それ何回も言ってたじゃん!って言われてるよう。そのくだりを何遍も繰り返して納得する。
まさに螺旋。
という訳で、武術稽古でもヨガでも初心者が行う事は、年数を重ねても大事だと思う。螺旋状に質が上がっていくから。ただやってたら意味ないけれど、検証していくと新たな発見がある。そこが面白いところ。
話が脱線してしまったが、この緩みと力み、気持ちの緊張とリラックスの関係性もよく観ていこうと思う。
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