久しぶりの超濃密な日

昨日はひょんなご縁から、日本でもかなり有名なお寺の管長に個人稽古をさせて頂いた。 


とても恐縮した気持ちでお伺いすると、管長はわざわざ門の前で待っていて下さったのだ。更に恐縮する私。


お寺の境内に入りお話をさせて頂きながら歩いていると、蝉の鳴き声と共にどこか懐かしい感じになった。夏は急に懐かしさが込み上げてくる季節だ。


部屋まで案内してもらい、個人稽古やお話であっという間に数時間が経ってしまった。管長は頭の柔らかい方で様々な方に学ばれ、坐る事に活かしているとの事。全ては坐る為とも仰っていて、その探究心と生き方には身が引き締まる思いだった。所作や雰囲気、歩き方や佇まいなど、どれを見ても学びになった。その間は夢のような、現実のような、荘子に出てくる胡蝶の夢のような感覚だった。


その後、お寺を少し案内して頂きながら、昔、出家僧に憧れを持っていた時期もあったなぁとしみじみ思い出していた。


管長と別れ、お寺を出て歩いていると少しフラッとする。これはいい刺激や反応があると起こるもので、これが来たのも久しぶりだと感じながら帰路につく。


家に帰り、夜になると甲野先生から連絡がありお電話をさせて頂く。


上記の管長とのご縁も甲野先生からだったので御礼と、新刊の本についてや、昔の達人の話、感染症の話、生き方の話など多岐に渡りお話しさせていただく。甲野先生は今年1度しかお会いしていないので貴重な電話にしばし時を忘れた。ここでも身が引き締まる。


管長の個人稽古と甲野先生の電話と非常に超濃密な1日になりました。


ご縁があった事に心から感謝です。