接触技法

本日は接触技法の稽古会。


接触というのは甲野先生のところで稽古しているうちに湧いてきた一つのテーマでもあります。


どんなに力が強くても、それが通らなければ意味がない。逆を言えば、少しの力でもそれが十全に伝わればかなりのものになります。


いくら電気が通っていてもコンセントを刺さなければ伝わりません。


うまく技をかけられる人は私からみると瞬時に繋がっている人でした。しかし、当時は見様見真似でやってたので、技術的なものがなんとなくできていても、接点が曖昧だったので相手に伝わっていなかったのです。そしてどうしたら良いのかなと自分なりに何年か考えていった時に、まず相手との繋がりが必要だと感じたのです。


重さを乗せる、ぶつからない動き、調和するなど言ってみればそれまでですが、これらを体感覚を通してやってみると難しいことが分かります。つい押し付けてしまったり、力んでしまったり、寄りかかってしまったり。全然繋がっていません。


それでも自分なりに稽古してみて見つけた法則というか原理が接触技法でした。


触れた瞬間に相手と繋がる。
ニュートラルに触れる。
皮膚に触れる。
筋肉に触れる。
骨に触れる。
寄り添う。


また稽古していく中で、
皮膚は繋がる
筋肉は補佐
骨は自由
という事も感覚としての実感しました。


今、接触技法の稽古会でお伝えしている事は以上のことをベースとしてその場で湧き上がってくる内容を稽古しています。


どんなに力があっても、それが伝わらなければ意味がない。力が通らず脱線してしまえば力みになるし、構造も崩れます。


触れる事は本当に奥深いです。


触れる事は誰でもしています。


そんな触れる事を少し違った角度から観て稽古していくのが接触技法の稽古会です。
接触を捉え直すと、触覚の世界が変わって見えてきます。


気になる方は一度ご参加されてみて下さいね。