昨日は本厚木稽古場にて金山孝之さんと稽古をして、その後海老名で忘年会があった。
本厚木の稽古場では杖や剣術がなかなかできないので、今回は体術稽古を中心に行う。今年の総まとめとして「魚影(ぎょえい)」や「寄り添う」「接触面を緩める」等の気付きを紹介できた。そして、囚われからの解放の稽古法や、あえて部分だけしか相手にしないという考え方もお伝えできた。金山さんも体術に関しては気付きがあったようでお互いに一年の総決算とも言うべき情報、感覚交換を行っていった。
金山さんの感覚や稽古の中で面白かったのは、互いの掌を上下で合わせて接点感覚を作り、その状態が崩れないように動いていくというもの。誘導する方、される方があるが誘導される方は目を瞑る。そして感覚を研ぎ澄ませて関係性が崩れないようについて行く。そうするといつの間にか、互いが感応しあい一体化して行く感覚があり、どちらが動き始めているのかが分からなくなる。分からなくなるというよりは境界線が無くなる。それの状態でしばらく動いていて、動き終わって目を開けると視界が違う。クリアになっていてスーッと気持ちが落ち着いた状態になっている。正に瞑想した後の状態なのだ。これは以前、私が金山さんにお伝えした動きらしいが全然覚えていなかった。預けていてすっかり忘れていた預金が利子がついて返ってきたようで何だか嬉しかった。
稽古もあっという間に終わり、金山さんと先日頂いたお酒で乾杯。道場開きの日は金山さんと予定が合わないので、一足お先に道場開きとして共に呑む。出会った当初はまさかここまで親しくお付き合いさせて頂くとは思ってもいなかったので、そう考えるとこの稽古場で共にお酒を交わしている空間は本当に不思議だなぁと感慨にふけってしまった。今親しくさせて頂いているとはいったが、サッパリしている距離感なのでベッタリ感は全くない。この距離感が次にお会いした時の、稽古や話の糧になるのだと思う。月に一度(数カ月に一度のことも)のこの空間はやはり毎日や毎週では出てこない何かがあるように感じる。
その後の忘年会でもそうだが、やはり話は自然と生き方の話になって行く。もちろん砕けた話もするが、根っこの所はその生き方にある。それが金山さんと共通している所なのではないかなと勝手に思っている。私も変わっているので、滅多に人を尊敬する事はないが、金山さんはその滅多にない人の一人である。その生き方に対する想い、実行力、人柄、感性は本当に尊敬の一言。そういった方と稽古させて頂いて、お話出来るというのは本当に幸せな事なんだなぁと最近はつくづく思う。そういった生き方に影響を受けているのは間違いない。人生の先達に学びながら実践した日々を生きていきたいと感じた時間だった。
金山さん、本年もありがとうございました!
2018年はお互いに変化からスタートになりそうですね。ご多忙かと思いますが、また予定が合えば稽古をよろしくお願い致します!来年もよろしくお願い致します!
2018年と言えば、金山さんが1月8日月曜日(成人の日)に関西で初の杖術講習会を開催します。杖術と言えば私もお伝えしていますが、身体の感覚を練るには抜群に良いものです。動きも一つ一つ丁寧に指導して下さるので、初心者の方でも安心してご参加できます。杖の貸し出しもあるみたいなので、関西方面で身体の使い方や杖術、金山さんに興味のある方は是非行ってみて下さい!きっと日常では体験できない身体と心の繋がりに気づくと思いますよ!
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