私は武術を活かすと題した講習会をやらせて頂いていますが、今日、まさに活かされた事がありました。
本厚木の道場は来年から正式オープンですが、その道場へ行きました。
道場の掃除や換気等をしていてフト外を見たら、老夫婦と思われる方々が歩いていました。旦那さんの方は足が悪いのか、歩行器を使って奥さんに背中を支えられながら歩いていました。
そして歩いていたら、突然旦那さんが転倒してしまいました。奥さんは起こそうとするもなかなか起こせず、たまたま歩いていた女性の方も手伝っていますが起こせません。その時には自分の身体が動いていて、旦那さんが倒れている現場に走っていました。現場に到着すると、どうやら旦那さんが急に足の力が入らなくなって倒れてしまったとの事。打ち所が悪くなかったようで、意識もはっきりしていました。そしてそのまま身体がスッと介護で行われている添え立ちという形になり、自分でも驚くほど力感がなく旦那さんを立ち上がらせる事が出来ました。
その後は奥さんに感謝を言われ、補助の際のポイントをアドバイスして道場に戻りました。
稽古で介護の動きをやったりしますが、実際に立ち上がれない方をしかも外で起こすのは初めてでした。普段稽古でやっている事がそのまま出来て何よりでした。
とっさに出る動きが人の役に立てて良かったなぁとつくづく感じた日でありました。
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