忘れられない1日

昨日は、まだ作り途中の道場兼スタジオに武術稽古仲間であり、日頃お世話になっている金山孝之さんにお越しいただいた。


私にとっては絶大な信頼が置ける金山さんには祓いの太刀をお願いしており、それでこの場が目覚めると思った。当初は神社の方にお祓いを頼もうかと思ったが、ここはせっかくご縁があり、この無茶なお願いを引き受けてくださるだろうという想いもあり、金山さんにお願いした次第である。金山さんも快諾して下さり、今回の運びとなった。


祓いの太刀を前にして、なんとも言えない感情が込み上げてきて感極まった。思わず涙が出てきそうになった。そして、場が目覚めるのをハッキリと感じた。それは何か、急に空間が引き締まりつつも広くなっていく感じだった。場の持つ力は嫌という程経験しているので、今回の祓いの太刀の前と後では場が別人になった様な感がある。それは洗練され、雑味がなくシンプルに削ぎ落とされた空間ともいうべき場。


本当にありがたい気持ちがいっぱいであり、只々感謝です。



祓いの太刀していただいた後は、場所を移して稽古へ。
金山さんからは杖術と剣術を教わる。動いていると夢中になって気がつくと汗だくになっている自分がいる。風邪引いてるのに、そんな事も忘れてひたすら杖を打つ。意識の方向性を変えるって大事。
その後は体術をやり、金山さんの最近の気付きや私の気付きを交換しあう。なかでもアヒルの手(仮)は大きな気付きだった。本当にあっという間に2時間が過ぎて、その後は場所を移して打ち上げへ。



お酒を呑みながら、様々な内容でお互いの話に花が咲いて気が付けばあっという間の終電。
その中で聞いたお話は忘れられないものになった。そして改めて、その人の生き方が仕事や日常に活きてくる事の信念というものを強く実感した。私は武術を活かすという名称で講習会、稽古会をさせて頂くことが多いが、それはやはり、その場限りで終わって欲しくないという強い想いがあるからである。よがでもそう。その場だけやってあー良かったで、場の外に出ればすぐにもどってしまう。それはそれ、これはこれ。そうではなくて、その場で学んだこと、経験したことを日常、更には生き方までどう活かしていけるか。そこまで考えていただける様な空間作りをしていきたいと思っている。それを金山さんとのお話の中で改めて実感した事である。



これから金山さんをはじめ、お世話になった方々に道場兼スタジオを開いてどう恩返しをしていけるかを自分なりに考えていきたいと思う。そしてご縁のある方に武術を活かす身体操法やヨガをお伝えしていき、その中でどう人と人との縁が繋がっていき、それぞれの身体観を深めていけるのか、全力で楽しみながらやっていきたい。



金山さん、遥々本厚木まで来て頂き、そして道場を目覚めるキッカケを作って頂き本当にありがとうございました!また、いつでもこちらへお越し下さい!お待ちしております!