師匠である甲野善紀先生から推薦文を頂きました。
以前にも推薦文を頂いたのですが、今回は横顔と題して先生に書いて頂きました。
恐縮ですが、さらに感覚を深めてご縁のある方にお伝えできるよう精進していきたいと思います。
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井上欣也氏の横顔
以前、この井上欣也氏の推薦文を書いたが、あの時からもう8年ほど経った。現在でも井上氏には時折講座のアシスタント等で来てもらっていて、その折に研究稽古を行なっているが、私の予想通りというか、予想以上というか、その技の進展ぶりには感じ入る。とにかく井上氏自身の中に起こる気付きの追求が少しも歩みを止めることがなく続いているからである。ここまで来れば、もう特に何をしようと思わなくても技と術理の追求は自動的に続いて行くことだろう。
昨年、私が鎌倉の円覚寺の横田南嶺管長と御縁が出来た折、若手の指導者として、この井上欣也氏と私の長男の甲野陽紀を推薦しておいたところ、横田管長はこの二人の実力を率直に認められ、その後も円覚寺で指導させていただいているようだ。
最近の井上氏の技の追求の特色として自身の感覚を深く省みるところがあるようだが、このような感覚を育てていけば、将来井上氏に接する人達の中から様々なジャンルで優れた研究を行なう人物が出てくると思われる。
私も研究稽古の相手としては、私の技が井上氏には簡単には通らなくなってきていることで、非常に刺激を受けている。
今後ますます研究を進展させ、さらに深い世界を拓いていっていただきたいと心から願っている。
2024年5月
甲野善紀
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