昨日は約2ヶ月ぶりに金山孝之さんとお会いして稽古。甲野先生のDVD撮影以来だから、随分と久しぶりな感じがする。
最近は私のホームに来て下さるので有り難いが、申し訳ない気もする。ただ、どうしても外せない場所があるので、こちらのホームに来るのを喜んでいただけている。
久しぶりにお会いして、とにかくここ最近の研究をお話ししたくて堪らなかった。それは皮膚の事であったり、動き続ける事であったり、音無の着地の事であったり。何故話したくてたまらなかったかというと、これはかなり色々な部分で応用できると思うし、今までのものよりもそれなりに動きに説得力があると感じたからである。
実際に金山さんにお話しして、それなりに喜んで頂けたのでこちらも話してよかった!と心から思えた。そして、説明していて改めて気付くこともあったし、一つ一つ検証も兼ねてして行った動きは面白かった。中でもお伝えして金山さんの動きがすぐに変わったのは印象的だった。これは、金山さんの普段の稽古の積み重ねや感覚があるのは言うまでもないが、それでもその場で変わる面白さは感じた。いつも思うが、身体の使い方をほんの少し変えるだけで動きの質が大きく変わるのは、私もそれなりに年数も重ねて色々な方で経験はしているが、毎回不思議に思う。その動きの質が変わった瞬間の動きを受けて、毎度嬉しくなる(笑)
金山さんからは、剣術と杖術の動きと手の内を教えて頂いた。これらの動きは、学ぶ側になると難しさが本当に身に染みてくる。一つの動作をとっても左右の手の内や連動性、関係性の深さを感じる。得物の面白さを改めて伝えて頂き、感謝です。全く新しい動きや手の感じを教わると、こうして文章を書いていても手や感覚に余韻が残っているのがわかる。その余韻が日常の稽古と結びつくのだと思う。身体で考える稽古。それは表面的には動いていないが、立派に動いている稽古。この感覚の面白さはやってみないとわからない。
その後は場所を移動してちょっと遅い(だいぶ遅い?)新年会。話は今後の事や生き方の事、武術に対する事、音楽の事、多岐に渡ってお話しできた。その中でも武術に対してどういった意味を持たせるかとう話題になり、その時に生き方、と何の迷いもなく口から出てきた。それは金山さんも共通していて、今日の金山さんの活躍ぶりや、ブログでお書きになっている考え方や思想といってもいいと思うがその内容からも伝わってくる。私も武術やヨガは生き方なんだとやればやるほど思う。それは甲野先生を見ている影響が多分にある。甲野先生はその生き方で、こういう人生を歩んでもいいんだと伝えて下さった気がする。生き方の多様性とでも言えるだろうか。このご縁がなければ、こうして金山さんとの稽古の記事も書いていないであろうから、そう思うと本当に不思議だ。
お互いの想いがなければこういった話題にはならないので、こういった率直に想いが伝えられる方がいて幸せである。
次にお会いする時に、また新鮮なものが提供できるように研究していこう。
金山さん、毎回こちらのホームへ来て頂きありがとうございます。感謝です。次回も五感をフルに使って時間を共にできればと思います!またよろしくお願い致します!
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